この記事では、「資産運用初心者と中級者の違い」について紹介します。
資産運用を始めたばかりの方(初心者)
ある程度慣れてきたかなという方(中級者)
もうベテランの域ですって方(上級者)
すでに資産運用をしている人、これからしようかなと考えている人にも役に立つ内容となっていると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
参考動画↓
いつも見ている両学長の動画です。
投資に関心がある方にはとても面白い動画だと思ったので、紹介させていただきます。
資産運用初心者と中級者の違い
結論、この5つに違いがあります。
①運用をやっていない人に対する態度
②長期投資に対する態度
③崇拝している人の有無
④「皆が知らない特別な情報・知識」に対する姿勢
⑤性格の良し悪し
資産運用初心者と中級者とでは、ここが違うというのです。
どこがどう違うのか、詳しく見ていきましょう。
①運用をやっていない人に対する態度
まず1つ目が「運用をやっていない人に対する態度」です。
資産運用初心者:投資をやっていない人を情弱扱いする
資産運用中級者:投資をやっていない人をディスらない
初心者にありがちな態度としてこんなものが挙げられます。
0.001%の金利のために預金しているヤツはアホ
つみたてNISAやiDeCoをやらない人は金融リテラシーが低い
といったものです。
特に、ここ最近の右肩上がり相場から資産運用を始めた方はそういったことを強く思うかもしれません。(最近は結構下げて、いわゆる初心者が退場してしまっているというのも現状)
しかし、中級者以上の人は知っています。
・短期的には、資産が50%OFFになるような大きな暴落が何回もあったこと
・投資すればするほどお金が減っていく「魔の10年間」もあったこと
・皆が皆、その「逆境」を乗り越えられたワケではないこと
5年10年と投資をしていると、様々な「ヒヤッとする出来事」を体験することになります。
そういった経験を通じて
「投資なんてやらなければよかったと思う日が来るかもしれない」
「自分は耐えられたけど、耐えられない人もいるだろう…だから安易に勧めるのはやめよう」
「投資で誰もが必ずもうかるなら、世の中みんな金持ちだよな」
と、冷静に考えられるようになってくるのです。
資産運用「脱・初心者」できたかどうかの指標はこちら
・過去は未来を予測するのに役立つが、絶対ではないこと
・投資にはリスクがあり、それをどれだけ受け入れられるかは人それぞれであること
これらを「実体験」をもとに理解できているかで測れるとのことです。
私自身も最初のころは、「みんなとりあえずやればいいのになあ」なんて思っていましたが、資産運用4年目に突入してみて、友人に安易に勧めることはしないようになりました。
「投資は自己責任」を身をもって経験したからだと思います。
②長期投資に対する姿勢
2つ目は、長期投資に対する姿勢です。
資産運用初心者:口だけ
資産運用中級者:本当に長期投資
「長期投資は再現性が高い」
「長い目で見れば安定的なパフォーマンスが期待できる」
これは、様々な書籍やメディアで言われていることで、間違いではありません。
そして、資産運用を少しかじった段階(初心者)は
長期投資最高!しっかり長期投資をします!
と意気込むことでしょう。
しかし、資産運用初心者の多くは「口だけ」になるというのです。
・数か月間、運用成績がマイナスになるだけで耐えられなくなる
・短期投資で、もっと成績の良い人に目移りする
・いざ始めてみると、15年・20年という期間の「長さ」を実感し、ショートカットしたくなる
資産運用を始めると、このようなことが次々と起こります。
そして結果として、積み立てを途中でやめてしまったり、長期投資のはずが短期投資になっていたりするのです。
要は口だけになってしまうということ。
長期投資を行う上で認識しておくポイント↓
長期投資でいう「年利5%」というのは、「毎年必ず5%増える」ではなく結構なブレがある。
とてもパフォーマンスの良い年(最近でいうとコロナバブルのような相場)と、そうではない年で結構な差があるということです。
でもそれを長い目で、平均で見ると「年利5%」に落ち着くということになります。
長期投資は誘惑との戦いです。
中級者以上の人は、
・1年2年、まったく資産が増えない時期も経験して、そのうえで長期投資を継続
・隣で爆益を上げる短期投資家を見ながら、そのうえで長期投資を継続
・手っ取り早くソッコーで儲けようという気持ちを抑え、長期投資を継続
といった感じで、口だけではなく本当に長期投資をするようになります。
長期投資のリターンは、
・購入するファンドをガチャガチャ変えず
・資産配分もガチャガチャ変えず
・買ったり売ったり、ガチャガチャ取引せず
淡々とやることで初めて、「平均という名の優秀なリターン」に収束するのです。
長期投資に関して言えば、一度設定したらほとんど何もしない人こそが「中級者・上級者」と言えるでしょう。
これに関して面白いものが紹介されていました↓
大手運用会社のフィデリティの調査によると、2003年~2013年で最も成績の良かった顧客の属性はこの通り
成績の良かった人の属性は
1位 亡くなっている人
2位 運用しているのを忘れている人
「何もしない人のパフォーマンスが高い」というのを、証明した結果となっています。
何とも皮肉めいた、学びの深い面白い結果だなと思いました。
③崇拝している人の有無
3つ目は、崇拝している人の有無です。
資産運用初心者:崇拝している投資家がいる
資産運用中級者:参考にしている人はいても、崇拝している人はいない
○○さんのすすめるモノなら、買う
○○さんの言う通りにすれば、儲かる
○○さんは必勝法を知っていると思う
こんな風に考えていて、誰かを崇拝しているとしたら、その人はまだまだ資産運用の初心者ということです。
資産運用をある程度やってくと
「参考にできる人はいても、崇拝すべき人はいない」
ということに気が付きます。
誰もが必ず失敗をしているし、誰かのマネはうまくいかないものです。
その人その人で状況や目的は違く、まったく同じポジションをとることはできません。
結局は自己責任。投資は自己責任です。
有益な情報があふれる現代において、誰かを参考にするのはいいと思います。
「崇拝する」のではなく、「参考にする」。最終判断は自分に委ねましょう。
ちなみになんですが、私の参考にしている方はこちら↓
株の買い時さんです。
主に個別株の情報を発信されている方です。現在登録者は25万人。
もはや崇拝レベルのファンですが、実際株を買う際はしっかり自分で考えたうえで買うようにしています。
損失が出たとしてもそれは自己責任。これを理解して、これからも参考にさせていただきたいと思っています。
ただつみたて投資をするだけでは物足りなくなってきた方におすすめしたいユーチューバーです。
過去に「買い時さん」に関するこんな記事も書いてますので、よかったら併せてお読みください↓
④みんなが知らない特別な情報・知識に対する姿勢
4つ目は、みんなが知らない特別な情報・知識に対する姿勢です。
資産運用初心者:探し続けている
資産運用中級者:そんなものはないと知っている
資産運用初心者は、
「あなただけに教えます」
「これさえ知っていれば儲かります」
こういった話を求めがちです。
そしてこの行動の行き着く先は、永遠に情報収集をし続ける、もしくは悪質な情報商材屋さんや詐欺師にお金を奪われる、そんな未来です。
あなただけが得をする、誰も知らない情報
そんなものはありません。
秘密の情報、秘密のノウハウさえあれば勝てるというのは、幻想です。
それを理解したうえで、資産運用に取り組めているのであれば中級者以上であるといえるでしょう。
⑤性格の良し悪し
5つ目は、性格の良し悪しです。
資産運用初心者:ピュア
資産運用中級者:ひねくれていく
資産運用を始めたばかりの人は、とてもピュアです。
ピュアっピュアです。
投資本を読んでも、セミナーに参加しても、投資をやってる人からのアドバイスを聞いても、「全部その通りだ!」と感じます。
要は、なんでも純粋に受け入れるということです。
しかし、ある程度経験年数が経つと、「その情報にも裏がある」と真理に気づけるようになってきます。
「お金が欲しくて、本だしてるんだなぁ」とか
「参加者をカモろうとして、セミナーを開いているんだな」とか
「マウント取りたくて、いろいろ言ってきてるんだろうな」とか
考えるようになります。
何でもかんでも純粋にはとらえないようになる = ひねくれていく
ということです。
どんな情報も、合っていることもあるけど、間違っていることもある。
発信者には、発信者なりの都合や裏がある。
このくらいの温度感で物事を見れるようになってきたら、めでたく「ひねくれもの」=中級者以上ということです。
まとめ
今回は資産運用初心者と中級者の「決定的な違い」について紹介しました。
最後に簡単におさらいです。
資産運用初心者と中級者の違い↓
①運用をやっていない人に対する態度
②長期投資に対する態度
③崇拝している人の有無
④「皆が知らない特別な情報・知識」に対する姿勢
⑤性格の良し悪し
このような5つの点に違いがあるという話をしました。
運用をやっていない人への態度や、崇拝している人の有無に関しては、私も投資を始めたての頃は、そのようなマインドを持っていた時があったので、注意すべきポイントかなと思いました。
長期投資に対する態度や、皆が知らない特別な情報に対する姿勢は、ある程度資産運用を続けていくことで分かっていくことなのかなと感じました。
性格の良し悪しについては、賛否あるかと思いますが、私は面白いなと思いました。
そもそも投資をやっている人、関心がある人は大多数とは違うという意味では、ひねくれているともとらえられると思うからです。
ただただピュアっピュアでは、社会から搾取されていくだけです。
冷静な視点で、少しはひねくれていた方が人生得するのが事実。
ひねくれもの=少数派が投資の世界では生き残り、そして勝つものなのかなと思いました。
誰でもはじめは初心者です。
今回紹介した、5つを踏まえて資産運用を続けていけたらいいなと思います。。
めざせ「脱・初心者」。
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