今回は、収入や資産を増やしても幸せになれない理由についてお話します。
年収が上がっても幸せを感じられないのには、ある理由があるのです。
参考動画
なぜ「年収1000万円もあるのに幸せを感じられない」、なんてことが起きるのでしょうか?
結論:地位財の罠にハマっている
どういうことか詳しく見ていきましょう。
年収1000万円あっても幸せを感じられない理由
いきなりですが質問です。
Aの世界とBの世界、どちらの世界が良いか想像してください。
Aの世界:あなたは年収800万円、他のみんなは年収1000万円
Bの世界:あなたは年収600万円、他のみんなは年収300万円
どちらの世界が良いと感じますか?
Aの世界では他のみんなと比べたときにあなたは”低所得者”となります。
一方、Bの世界では他のみんなと比べたときにあなたは2倍の所得があることになり”勝ち組”であるといえるでしょう。
そして、数字だけで見ればAの世界のほうが大きいですが、Bの世界のほうが幸せに感じる人が少なくないはずです。
なぜそのように感じるか?
それは、年収の価値が他者との比較によって決まる側面があるからです。
このように、他人より多いことに意味がある資産のことを「地位財」と呼びます。
具体的には
・年収
・車
・家
・社会的地位
これらが地位財にあたります。
もう一つ質問。
Aの世界とBの世界、どちらの世界が良いか想像してください。
Aの世界:あなたの休暇は一年に4週間、他のみんなは一年に6週間
Bの世界:あなたの休暇は一年に2週間、他のみんなは一年に1週間
このケースだと、どちらの世界が良いと感じるでしょうか?
この質問だと、なぜかAの世界のほうが幸せだと感じる人が多くなります。
Aの世界では、他のみんなと比べれば休暇の期間は少ない。
一方、Bの世界では、他のみんなと比べれば休暇の期間は多い。
でもどちらの世界が良いかと聞かれれば、Aの世界のほうがよいと答えるはずです。
つまり休暇においては、他者より多いかどうかよりも絶対的に多いかどうかによって決まるということです。
2週間より4週間のほうがいいよね。ってことです。
このように他者との比較で決まらないものを「非地位財」と呼びます。
具体的には
・健康
・自由
・愛情
これらが非地位財にあたります。
そしてこの考え方が年収1000万円でも幸せを感じられない理由に関連してきます。
最初にも書きましたが、年収1000万円でも幸せを感じられない理由は「地位財の競争にハマっているから」です。
年収1000万円の人の周りには年収1000万円以上の人がたくさんいます。
そして生活水準が似た人の中で、年収1000万円というのはもはや”普通”になってしまうのです。
さらには周りには年収1000万円以上の人もゴロゴロいて、その人たちからしたら年収1000万円でも貧乏人扱いされてしまうなんてことにもなります。
地位財の獲得競争には終わりがありません。
本能の赴くままに生きると永遠に地位財を追い求めてしまうことになります。
もっともっと年収を上げて、周りよりも稼がなきゃ💦
あの人が持ってるブランド物よりも高い物を買わなきゃ💦
地位財に目を向けすぎると、そこには終わりがありません。
そして地位財の競争に巻き込まれると、非地位財の獲得をする余裕もなくなり結果的に幸せを感じることができなくなってしまうのです。
・他者との比較によって優越感を得る
・マウンティングをすることによって幸福を感じる
これには上限がありません。
上には上がいるのが現実で、一生求め続けることとなってしまいます。
年収や資産の額の多さだけを求め続けた結果
死ぬ間際に一番お金持ちになってしまった
お金ばかり追い求めて子供が一番かわいいときが見れなかった
そのようなことになりかねません。
人と比較できてしまう「地位財」ではなく、人との比較ができない「非地位財」に目を向けることが、幸せへの近道なのです。
年収≠幸せ
健康や自由などの「非地位財」に目を向けてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は年収が上がっても幸せを感じられない理由、「地位財」と「非地位財」について紹介させていただきました。
年収と休暇の質問からの「地位財」「非地位財」の話、とても分かりやすいと思い、紹介させていただきました。。
地位財を求めてしまうのは、人としての本能であり仕方がないこと。
でもそこを求め続けた先に幸せはないのだなと感じました。
他者に思わずマウントをとってしまいそうになることもありますが、そこはグッとこらえて「非地位財」に目を向けて過ごしていこうと思いました。
人は人、自分は自分。
幸せを感じられるのは自分自身、だったら自分に尺度を置いて生きていきたいですね。
人と比較しない、自分が幸せだったらいいじゃないか。
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