今回は、「なぜ」という言葉について、なるほどなと思った内容を書いていきます。
結論、「なぜ」という疑問詞は、考えるということに対して非常に重要かつ特別な意味を持つというのです。
一体どういうことか、解説していきたいと思います。
参考書籍↓
「なぜ」の使い方
「なぜを5回繰り返せ」とか「そもそもの理由(=なぜ)を問うてみる」は、ビジネスの課題の本質を探り出すうえでよく語られることです。
汎用的なフレームワークに「5W1H」がありますが、Why,What,Where,When,Who,Howのなかで「なぜ」(Why)という言葉は、考えるということに対して非常に重要かつ特別な意味を持っているというのです。
「なぜ」という言葉がどのような意味を持つのか?検索してみました。
理由・原因などを問うのに用いる。どうして。なにゆえ。どういうわけで。「空は―青いの」「―怒られたのかわからない」
引用元:goo辞書
他の疑問詞、「なに」の意味も調べてみました。
不定称の指示代名詞。はっきりしない事物について問う語。また、事物・人などをぼかしてさす語。「おやつには―をあげようか」「おい、例の―を持ってきてくれ」
引用元:goo辞書
「なぜ」他の疑問詞と比べて「なぜ」だけがとりわけ重要だというのでしょうか?「考える」という行為に不可欠な、「なぜ」という言葉について深く掘り下げていきます。
「なぜ」を5回繰り返すと本質に迫れる
製造現場では、「なぜを5回繰り返すと本質に迫れる」ということが言われるそうです。
これは、「なぜ」は「関係性」なので、例えば1つ先の原因→2つ先の原因→…と、1つずつ根本的な原因にさかのぼっていけるということを意味します。
ほかの「どこ」「いつ」「誰」などは「関係」ではないので、何度も繰り返すことに意味がありません。つまり「なぜ」ほどの「奥の深さ」がないのです。
これが「なぜ」という言葉の特別なポイントです。それにより本質に迫ることができるということで、真の目的あるいは原因にたどり着けるのは「なぜ」の力によるものということになります。
たしかに、「どこ」「いつ」「誰」とかは一回聞けば終わってしまうけど、「なぜ」に関しては何度も何度も深堀をしていくことができるな。
「なぜ」は土俵を変えることができる
「なぜの特殊性」のもう1つが、「土俵を変える」ことができるという点です。
1つの手段を考えたときに、それは与えられた条件と考えて、その中でそれをいかに「うまくやろうか」と考えるのが1つの方向性です。
これに対して、目的つまり「なぜ」を考えると、そもそも別のやり方でもいいじゃないかということまで思考が広がり、やろうとしている手段そのものを別の形に変えてしまおうという発想にまで飛んでいきます。
つまり、「そもそも与えられた問題をもっとよい問題に変えてから最適化する」のが「Why」だということです。
「なぜ」という疑問詞だけが、唯一土俵を変えることができる!
おわりに
今回は、「なぜ?」だけが土俵を変えることができる、をテーマに記事を書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。
内容としては短いものとなりましたが、「なぜ?」という言葉の特殊性をうまく言語化されているなと感じたので、共有させていただきました。
言われて見ればそこまで難しいことではなく当たり前のことですが、「なぜ」という言葉だけが疑問詞の中で特殊性を持っているという話は「なるほど」と思いました。唯一深堀をすることができる”奥が深い疑問詞”。改めて、日本語は難しい、面白いと感じます。
「なぜだけが土俵を変えることができる」今回の記事で、これだけでも覚えて帰ってもらえたら幸いです。
今回参考にさせていただいた書籍「思考力の地図」のリンクを貼っておきます。今回は非常にピンポイントな抽出でしたが、ほかにも面白い内容がたくさん載っている一冊です。ぜひチェックしてみてください。
なぜ好きなの?となぜ興味があるの?とか愚問だと思うなぁ。好きだから好きなんだ。興味があるから興味があるんだ。byローランド。これはとても共感してしまう。この回答を語彙力がないと捉えるか、その通りだと共感するかは人それぞれ。
ではまた。
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