今回は「地方創生大全」という本を基に”地方を活性化させるためにはどうしたらいいか”というテーマの記事を書いていきます。
地方創生に興味のある方にとって非常に参考になる話だと思うのでぜひ最後まで見ていってください。
今回の参考図書はコチラ↓
結論、この本、めちゃくちゃ面白いです。
とても勉強にもなりますし「そうだよなぁ」と考えさせられる内容でもあります。ぜひチェックのほどをよろしくお願いします。
地方を活性化させるには
都市部に人が流れる昨今、「過疎化が進む地方を活性化させるにはどうしたらよいか?」という問題が良く取り上げられます。
今回は、そんなテーマに迫った一冊から特に面白いと思った内容を抜粋して紹介していきます。このテーマについて一緒に考えていきましょう。
人口を増加させるには?
1つ目のテーマは「人口問題」
地方を活性化させるためにまず必要になってくるのが「人」です。人が集まらなければ活性化はしません。活性化しなければ人は集まりません。
ではどのようにすれば人口は増加するのでしょうか?
人口を増加させるということは、それだけの人たちを食べさせられる産業を作るという話であり、単に移住促進補助金などで一過性の人口を追い求めても意味はありません。
本来は地元で強くしていこうという産業があり、その産業に適合できる人材を集めるという発想が自然なのです。重要なのは人数よりも観光消費の単価です。
引用:地方創生大全
そもそも地域活性化とはどこでもやっていることに取り組むことではなく、ほかでやっていない、しかも自分たちの地域だけでできることに取り組むことです。
引用:地方創生大全
その地域ならではの強い産業があるからこそ、それに適合できる人材が集まるという流れが自然であります。どこでもやっていることではなく他がやっていないことに取り組んでいくことが大事なのです。
一過性の人口を追い求めるのではなく、その地域ならではの産業を創出しよう。
ゆるキャラは必要なのか?
2つ目のテーマは「ゆるキャラ」
くまモンやふなっしーなど「ゆるキャラ」というものが登場してからあちらこちらで増えまくっていますが、果たしてこの「ゆるキャラ」は地方創生にとってどのような影響を及ぼすのでしょうか。
ゆるキャラ。特にくまモンが出てきて以降大変人気なわけですが、そもそも論として、大の大人たちが集まって、税金をぶち込んでやるような財政政策なのかという疑問符が付くわけです。
それらの関連商品に追いやられて売り場に置かれなくなる、売られなくなる商品もあるわけですから、マイナス効果も少なからずあります。つまり、新たなゆるキャラ商品による売り上げが、既存商品の売上を食っているという構造です。
引用:地方創生大全
一過性の人気商売で、さらには、まったく別の次元でガチの企業も参入してやっているキャラクタービジネス領域に、自治体が税金をぶち込んで全国で戦うということ自体、まったく合理的ではないわけです。
引用:地方創生大全
ゆるキャラ登場により、既存商品の売上を食っているという構造が生まれている。ここでも出てきた「一過性」。一過性の売上を求めて税金をぶち込んで行う政策としては非合理的であると言わざるを得ない。海外の人からしたら、「なにがしたいの?」と思われるのがゆるキャラだそう。
くまモンとか確かにかわいいけど、ゆるキャラグランプリとかは自国での自己満としか思えないかも。。
特産品の開発に必要なものとは?
3つめのテーマは「特産品」
「特産品」の開発も地方創生にとって必要不可欠なものです。特産品開発に必要なものとは一体何なのでしょうか。
根拠もないのに、なぜか「自分の地域の物が日本一うまい」などと勘違いし、それを前提にプロジェクトが進められることがあります。つまり、売れる最終的な商品像から原材料を選択するのではなく、地域資源だからと言って、地元にある原材料から商品を考えてしまうのです。
引用:地方創生大全
特産品開発に必要なのは予算ではなく、営業です。ブランドがあるから商品が売れるのではなく、商売の結果としてブランドが形成される。ブランドとはすなわち、日々の積み重ねの上に成り立つ結果である。
今の地域に必要なのは、限られた一部の人たちに強烈に支持される、突出したコンテンツを用意することです。
引用:地方創生大全
特産品開発に必要なのは「営業」
商売の結果としてブランドは形成されるものである。地域資源だからと言って思考停止でそこから商品を考えるのはお門違いである。
この話を聞いて、だから地方には「なんでこの食材でこの商品を考えたんだ!?」ってものが存在するんだなと思った。ゆるキャラ同様自己満ではいけない。
道の駅、今のままで大丈夫か?
4つ目のテーマは「道の駅」
車で地方に行った際にお世話になる「道の駅」。「頑張ってるなここは」と思うところもあれば「なんだここは」と思うような道の駅も存在すると思います。(個人的には道の駅で地元ならではの野菜とか見るのは好きですが。)
そんな「道の駅」についても触れられています。
実は、道の駅の約8割は行政が設置しています。立派な公共事業の一つなのです。破綻しても行政が責任を取るからと言って、いい加減な経営になったりしています。また、行政も税金で手助けすれば、地域でラクに事業ができるという過信を持つと、支援なしに事業に取り組む人が地域からどんどん少なくなり、ますます衰退を招くことを認識しなくてはなりません。
引用:地方創生大全
破綻しても行政が責任を取るからと言って、いい加減な経営になっているところがある。公共事業の一つとして真面目に取り組むべき問題の一つである。
道の駅、地方に行った時のテンション上がるポイントだから応援したいなぁ。
まとめ
今回は「地方創生大全」という本を基に”地方を活性化させるためにはどうしたらいいか”というテーマの記事を書きました。最後までご覧いただきありがとうございました。
この本、まだまだ紹介しきれていない面白いお話がたくさん載っています。興味が湧いた方はぜひチェックしてみてください!
全部で以下の4つのテーマについて書いてきました。
- 人口問題
- ゆるキャラ
- 特産品
- 道の駅
地方活性化に必要なのはお金ではありません。知恵が必要です。ただ闇雲に思考停止に頑張ればいいのではありません。知恵をひねり出して考え抜いて独自の産業を生み出して行くことが重要となります。
これまでの10万人が1000円を使うような観光を、1000人が10万円使うような観光に変えていくことが、小さな地域にとって現実的な観光産業の施策になるわけです。
地域活性化においては、責任を取らない100人の意見を集めるより、行動する一人の覚悟の方が尊いのです。
引用:地方創生大全
過去にとらわれることなく、新たな時代に即したやり方を作り出して行くことが地方には求められているのです。
地元応援も兼ねてこちらの記事のリンクを貼っておきます。松本、いいところですよ。↓
落ち着いたら地元に帰ってみよう。地方創生バモス。
ではまた。
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